オフィスの入退室管理や勤怠システムなど、ICカードは企業のセキュリティと業務を支える重要なツールです。
しかし、そのICカードを守る「ホルダー」については意外と軽視されがちです。
実は、ホルダーの素材や構造によってはカードの故障リスクが大きく変わることをご存じでしょうか？
本記事では、ICカードを長く安全に使用するためのホルダー選びのポイントを、素材の違いを交えてわかりやすく解説します。

1. ICカードは「小さなパソコン」

ICカードには、電波を受けて電力を供給するアンテナや、データを記録・送受信するICチップが内蔵されています。見た目はただのプラスチックカードでも、その中身は精密機械。
つまり、ICカードは「小さなパソコン」と言えるのです。
そのため、曲げたり落としたりすると、内部チップの損傷や通信エラーの原因となります。

2．ICカードが壊れる主な原因とは？

業務中は意外と多くのリスクにさらされているICカード。
これらを防ぐには、日常的にカードを守る「ホルダー選び」が非常に重要です。

• ・曲げや衝撃によるチップの破損
• ・高温環境（夏場の車内など）による変形

3．ホルダー選びで差がつく ― 「素材」の重要性

ABS樹脂とポリカーボネートの違い

市販されている安価なカードホルダーの多くはABS樹脂製です。
ABS樹脂も一定の強度がありますが、ポリカーボネートはその約3倍の強度を持ちます。

素材	強度	特徴
ABS樹脂	標準	軽量・安価だが割れやすい
ポリカーボネート	ABS樹脂より約3倍強い	高い耐衝撃性・耐熱性

スマートフォンケースや防護メガネに使われるほど、ポリカーボネートは「精密機器を守る素材」として信頼されています。

4．「エンプラ」とは？ ― 精密機器を守るための高機能プラスチック

「エンプラ（エンジニアリング・プラスチック）」とは、一般的なプラスチックよりも耐熱性・強度・耐摩耗性に優れた高性能樹脂です。
家電、OA機器、自動車部品など、強度が求められる分野で広く使われています。
ポリカーボネートはその代表格であり、ICカードホルダーにも最適な素材といえます。

5．ポリカーボネート製ホルダーが選ばれる理由

文具店や100円均一など、市販で安く手に入るホルダーの多くはABS樹脂や汎用プラスチック製のものになります。
ABS樹脂も決して弱い素材ではありませんが、その性能差はかなり大きく、強度においては下表のような差があります。

素材	PVC（塩ビ）	ABS樹脂	ポリカーボネート
衝撃強度(J/m)	22	314	880

1. ・高い耐衝撃性でICチップを守る
2. ・熱・紫外線に強く変形しにくい

ICカードを保護するホルダーは、単なる消耗品ではなく「社内システムを支える備品」と捉えることが大切です。

6．ホルダー選びがICカード運用を左右する

価格重視でABS樹脂製を選ぶ企業も多いですが、
長期的には破損・再発行・トラブル対応のコストを考えると、ポリカーボネート製の方が結果的にコストパフォーマンスに優れます。
ICカード運用の安定性・安全性を高めるためにも、素材選びに注目しましょう。

7．まとめ：ICカードを「守る仕組み」から見直しませんか？

ICカードホルダーの素材選びは、単なる備品選定ではなく企業のセキュリティ品質を左右します。
弊社では、ポリカーボネート製の高耐久ホルダーをはじめ、
バッチリールやネックストラップなどIDカードアクセサリー商品を多数揃えております。
お客様の運用に合わせて適切商品をご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
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8．弊社製品・サービスについて

アイアンドディは、IDカード発行専門メーカーとして長年のカード発行ノウハウがあります。
IDカードアクセリ―だけでなく、IDカード発行に関連する商品・サービスを取り揃えております。
ぜひ「お問い合わせフォーム」からご相談ください！
当社では、お客様の状況やご要望を丁寧にヒアリングした上で、最適なカード仕様・発行方法をご提案いたします。
コスト面と効率性のバランスを重視しながら、用途や運用に応じた最適なプランをご案内することで、安心して導入いただける体制を整えています。

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